たった今、読み終わりました。
久しぶりに長編を読んだというのもありますが、一連の時間の流れを様々な視点から描かれているのに、妙に新鮮さを感じました。
さて、実際中身を読んでの感想ですが…
言葉には表せない、複雑なものがあります。
暁と沙恵の関係、世間から見ればもちろんタブーなのですが、当事者の立場に立った場合…
もちろん私は一人っ子なので、実感は無いですけど、沙恵がいつまでも暁を忘れられない気持ちっていうのも、分からなくは無いです。
貢も美希も、不倫はやめましょう。特に貢に関しては…
共感がわいたといえば、聡美ですね。彼女の立場に、自分が重なる部分も数多く見られ…
色々と問題が有ったのも、去年の今頃ですし…
最後の重之の章は、死を暗示させる表現が随所に見られ、ずっと不安でした。
年をとるって、そういうことなんですね。
上に書いたように、全体の感想を言葉で表すのは難しいと感じたので、それぞれの登場人物について、思った事を書いてみました。
色々と考えさせられる物語であったことは、間違えありません。
ホント、人を好きになるって複雑ですね・・
最後に忠告を。
この本、電車の中や街中で読まない方がいいです。
半年以上も昔の記事を掘り起こしてしまってすみません。この記事が全ての始まりだったので、TBさせて頂いた次第です。
辛かったですが、読んで後悔はありませんでした。本当に、色々と考えさせられる物語であったと思います。
暁と沙恵の関係は不幸にも兄妹であったから叶わなかったわけですが、沙恵がいつまでも暁を忘れられない気持ちは、叶わなかった恋に対して我々が抱く想いと共通する部分も多いのではないでしょうか。
私には「不倫はやめましょう」なんて言える勇気はありません。特に美希に関しては…
これからは「天使の卵」・「天使の梯子」と読んでいこうと思っています。